コンテンツ至上主義の弊害

apple

数年前、俺がWEB制作の学校に通っていたとき、担任の先生(と言っても俺より年下、笑)に言われたのが、Appleのホームページを見習いましょうというものであった。

それまであまり意識して、というか、ぶっちゃけマッキントッシュが嫌いな俺はまったくAppleのホームページを見たことがなく、授業中、教師に言われるがままサイトを覗いてみると、あまりの美しさに衝撃を受けたのを今でもよく覚えている。これは今も変わらずであり、AppleのWEBサイトを覗いてはその美しさに見とれ、溜飲を下げるのが我がWEB制作に於けるもはや儀式の一つとなっているのであります(Apple製品は嫌いだから買う予定はないけどな)。

ただですよ、もしね、新規で開業する人、或いは新規でホームページを制作する人にAppleのようなホームページを作ってくれといわれても原則断ります。

今のSEOって身も蓋もない言い方をして申し訳ないですけどね、htmlタグの打ち方云々よりも、遥かに内部コンテンツの方が重視されている。さすがに、「ダイエット」だとか「保険」だとかの大カテゴリーは別ですけど、それ以下の「ダイエット 糖質制限 メニュー」、「保険 掛け捨て 解約」あたりになってくると、極端な話、htmlタグはあまりどうでもよく、記事の中身がいかに充実しているか否かで勝負が決まってしまってる。

つまり、よくも悪くも記事をたっぷり書いたもん勝ちなんすわ。

そう考えると文字数が極端に少なく、画像中心のApple系のWEBサイトはSEO対策上非常に不利だというのがよく分かる。

負け惜しみを言うつもりはさらさらないがリアライズの公式ホームページだって、Appleをモチーフにして、極限まで文字数を絞り、画像中心の綺麗なサイトを作ろうと思えばいくらでも綺麗に出来る。しかし、仮に出来たとしても、競合他社を出し抜くということは相当難しくなると思われる。恐らく瞬く間に検索ランキングも下がってくるだろう(試す勇気はないが)。

結局のところ、コンテンツ至上主義の弊害というべきか、野暮ったくともオリジナルの記事をせっせと書いてコンテンツを増やすしかないのである。

これがまだ、Appleのように社名やiPhoneなどの商品名で検索されるのであればお洒落なサイトでもいいのだ。初めから仕様(或いはすでに行っている店のサービス内容など)を知りたくてサイトを閲覧する人であればなんら問題ない。

だが、例えばリアライズの場合、「リアライズ」とか「水戸 リアライズ」と検索する人は既存のクライアントさんか、その紹介者ぐらいと思われる、大抵は「茨城 ホームページ制作」とか「水戸市 ホームページ作成」あたりの検索キーワードからの流入数が圧倒的である。情けない話だが茨城県民はおろか、水戸市民のほぼ100%がリアライズのことなど知らないのである。

たまに、クライアントさんに、とにかくお洒落なホームページを作ってくれと依頼されることがありますがApple製品のようにすでにブランディングが確立されているのであれば別ですが、検索エンジンを利用して新たな顧客を掴みたいというのであればお断りしています。もちろん、そこを踏まえたで、それでもいいから綺麗なサイトを作れと言われれば作ります。一切責任は取れんけど、バキバキにキマったスタイリッシュなホームページを制作して差し上げますよと。