ネット利用者はよく読まない、その2

前回の続きである。

https://www.web-realize.com/blog/?p=271 前回の記事はこちら

我々がネットの文章を読むとき、一体どのような読み方をしているのであろうか。

これは、ウェブサイトにおけるユーザビリティ(使いやすさ)研究の第一人者であるデンマーク出身のアメリカの工学博士・ヤコブ・ニールセン氏のリサーチが詳しい。

なお、あくまでも英米文化での解説であり、そっくりそのまま日本語に当てはめることも出来ないし、当然十代と六十代とでは大きな差異かあると思われる、そこらへんをある程度考慮に入れたうえで考えて欲しい。

ヤコブ・ニールセンのリサーチ結果によって明らかになった事実

      1.紙媒体に比べ、ネットの文章を読むことが苦手、若しくは嫌い
      2.紙でのスピードに比べ、ネットの文章は読むのに時間が掛かる
      3.一般的なホームページやブログの場合、20%程度しか文章を読まない
      4.ユーザーの80%は流し読み
      5.ユーザーの視線の動きはFの字を描きやすい
      6.文章を読むのが苦手な人は、要点を掴みそこない、肝心な点を読み落とす

一生懸命に文章を書き、サイトを作っている人からすると非常に厳しい現実である。

さらに、ヤコブ氏の研究結果に継ぎ足すのであれば日本人のネット文章に対する嫌悪感は縦読みと横読みの違いによるものも大きいと思われる。

学校の教科書や新聞、小説(ケータイから派生したライトノベルは除く)などは基本的にすべて縦書きである。

そもそも、これはWEBデザインそのものにも当てはまるのであるが、俺たちWEBデザイナーが一番苦労するのは日本語とデザインの融和性である。縦に書いた日本語というものは特にレイアウトを考えなくとも、割と綺麗に見えるのであるが横書きの日本語を綺麗に見せようとするのは非常に難しい。なかなかバランスがうまく取れないのだ。

つまり、横に書かれた日本語というものは日本人の美的感覚として、根本的に美しくないと認識しているのではないかと思うのである。本能といってもいい。要は潜在的に横書きの日本語を受け入れることに日本人は拒否反応を示していると思うのだが、どうだろう。

見比べてみてほしい。どちらも同じ言葉であるのに縦書きの方が美しいと感じるではないだろうか。

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いずれにしても、ネットの文章を読むことに、大半のユーザーに真剣みがないことはよくわかった。

それで肝心な文章の書き方であるがキャッチコピーと最初の二行目ぐらいが勝負であると思う。

ネットの文章は結論から先に書いた方がよいと以前記事にした。

まさにあれは理に適った書き方なのである。ネットユーザーは真面目に最初から最後まで読んではくれないのである。初めに結論を書き、その結論が自分の目的とするものと合致しなければさっさと他のサイトに移ってしまう。二行目ぐらいまでにハートを鷲づかみにする、インパクトのある文章を書かないとサイトから離脱されてしまう。だから最初に全身全霊を掛けて強い印象を与える必要がある。

もちろん、毎度毎度そんなことをしていたらそれはそれでくどさを感じるであろうから、記事の重要度によって書き方を変えるのだ。臨機応変に考えつつも、一押しの商品やサービスを案内するときは意識して最初にインパクトのある結論を書いてサイト全体に抑揚を持たせるのが大切だと思う。また、これはSEO的にも有効であるGoogleの検索エンジンは基本原則として左上にあるから順に重要だと認識するのである。見出しと最初の文章に伝えたいことを押し込むことは検索エンジンに強い文章を書く上でも有用だ。