ホームページ制作・既存WEBサイトのリニューアルは茨城県水戸市のリアライズにお任せください

今さら聞けない「WEBサーバーとは?」

ホームページを制作する際、ドメインとWEBサーバーが必要になることは多くの方がご存じかと思います。ドメインは「○○○○.com」のようなWebサイトの住所を指しますが、WEBサーバーについては詳しく理解していない方も少なくありません。そこで、本記事ではWEBサーバーの役割や仕組みについて詳しく解説していきます。

1. そもそもWEBサーバーとは?(初心者向け解説)

あなたがスマホやビデオカメラで撮影した動画をパソコンで編集し、DVDに保存したとします。しかし、そのDVDを家に置いたままでは、他の人は見ることができません。

では、どうすれば多くの人に見てもらえるでしょうか?

たとえば、そのDVDをレンタルショップに並べたり、YouTubeのような動画配信サービスにアップロードすれば、誰でも自由に視聴できるようになりますよね?

この「レンタルショップ」や「動画配信サービス」の役割を果たすのがWEBサーバーです。WEBサーバーがあることで、ホームページのデータをインターネット上に公開し、誰でもアクセスできるようになります。

つまり、DVDに保存した動画を 自分だけが 自分のパソコンで見るだけなら、再生ボタンを押せば簡単に見ることができます。でも、このままでは 他の人に共有することはできません。

ホームページも同じです。パソコン内にHTMLや画像のデータを保存するだけでは、自分しか見ることができません。WEBサーバーを利用することで、そのデータをインターネット上に公開し、誰でもアクセスできる状態にすることができるのです。

2.WEBサーバーの役割とは?

WEBサーバーの役割を簡単に言うと、「ユーザーのリクエストに応じて、WEBページを届けること」 です。

例えば、ユーザーが「https://www.○○○○.co.jp」と入力すると、以下の流れでページが表示されます。

1️⃣ ユーザーがブラウザ(ChromeやSafari)でURLを入力
2️⃣ リクエストがWEBサーバーに送られる
3️⃣ WEBサーバーが対応するページのデータを探し、ブラウザに送信
4️⃣ ユーザーの画面にページが表示される

このように、WEBサーバーは「WEBサイトのデータを管理し、訪問者に届ける役割」を担っているのです。

3.WEBサーバーの種類と選び方

企業がホームページを運営するには、WEBサーバーを用意する必要があります。WEBサーバーには 「自社運用」 と 「レンタルサーバー」 の2つの選択肢があります。

(1)自社運用型WEBサーバー

企業が自社でサーバーを設置・管理する方式。

メリット

・カスタマイズが自由(独自機能の実装が可能)
・データ管理を完全に自社で行える(セキュリティ強化)

デメリット

・専門知識が必要(サーバーの構築・運用・保守が必須)
・設備・人件費がかかる(サーバールーム、エンジニアの確保)

自社運用型WEBサーバーについても触れましたが、中小企業や個人事業主が自社でサーバーを運用するケースはほとんどありません。実際、リアライズでも自社運用はしていません。

確かに、自社運用型WEBサーバーには「カスタマイズの自由度が高い」といったメリットがあります。しかし、運用には高度な技術が求められるだけでなく、温度や湿度の管理が必要であり、落雷や停電への対策として自家発電設備を用意する必要もあります。さらに、365日24時間体制での監視が必要となり、エンジニアの人件費も発生するため、中小企業レベルでは現実的な選択肢とは言えません。

実際、大手企業でも自社でサーバーを運用せず、専門のサーバー会社と契約し、運用を委託するケースが一般的になっています。そのため、多くの企業ではレンタルサーバーやクラウドサーバーを利用するのが主流です。

(2)レンタルサーバー

メリット

・初心者でも簡単に利用できる(設定不要で使える)
・月額数百円~数千円で運用可能(低コスト)

デメリット

・カスタマイズの自由度が低い(共有サーバーでは制限あり)
・サーバーの性能が他の利用者の影響を受けることがある

向いている企業

一般的なコーポレートサイトや小規模ECサイトを運営する場合。

ほとんどの企業がホームページを公開する際には、レンタルサーバーを利用するのが一般的です。ただし、一口にレンタルサーバーと言っても、「電話での問い合わせが可能」「問い合わせはメールのみ対応」など、サポート体制に違いがあります。

WEBにある程度詳しい方であれば、メール対応のサポートでも問題なく運用できるかもしれません。しかし、まったくの初心者の方は、そもそも何を問い合わせればよいのかすら分からず、サーバーの設定やトラブル対応に困る可能性があります。そのため、レンタルサーバーを契約する際は、自分のレベルやサポートの必要性を考慮して選ばないと、運用が難しくなる可能性があるため注意が必要です。

また、事務所の開設時に、電話機やFAXの導入と同時に、OA機器販売店の担当者に勧められるままレンタルサーバーを契約するケースも少なくありません。しかし、この方法には注意が必要です。

例えば、リコーやOCN(NTTコミュニケーションズ)などの提供するレンタルサーバーは、自由度が低く、容量が少ない場合が多いです。さらに、サーバーの種類によっては、現在の主流であるWordPressがインストールできないこともあります。

加えて、容量の割に月額数千円~1万円とコストが高めであることが多く、コストパフォーマンスの面でもデメリットが目立ちます。旧来型のHTMLサイトを運用するのであれば特に問題はありませんが、最近はWordPressを導入し、自社で情報を更新するのが一般的です。このような流れに対応できないサーバーでは、将来的な運用の自由度が大きく制限されてしまいます。

そのため、電話機やFAXとセットでレンタルサーバーを契約する場合は、本当にそのサーバーが自社の運用スタイルに適しているのか、慎重に検討する必要があります。

3.WEBサーバーを選ぶポイント

企業がWEBサーバーを選ぶ際にチェックすべきポイントは以下の3つです。

① 速度と安定性

→ サイトの表示速度が遅いと、ユーザーが離脱する可能性が高くなります。
サーバーの処理能力(スペック)を確認しましょう。

② セキュリティ対策

→ SSL対応(https化)や、DDoS攻撃対策がされているか確認しましょう。
特に企業サイトでは、個人情報を扱う場合もあるため重要です。

③ 拡張性(スケーラビリティ)

→ 将来的にアクセスが増えた場合、サーバーのスペックを柔軟に変更できるかが重要です。

4.企業サイトにおすすめのWEBサーバー

「では、実際にどのサーバーを選べばいいのか?」
企業向けに人気のあるWEBサーバーをいくつか紹介します。

サーバー名 特徴 料金 向いている企業
エックスサーバー 高速・安定性が高い 月額990円~ 一般的な企業サイト
ロリポップ! 低コストで利用可能 月額220円~ 小規模サイト向け
さくらのレンタルサーバー 国内企業向けで実績多数 月額524円~ 中小企業向け
AWS(Amazon Web Services) 拡張性が高いクラウドサーバー 従量課金制 大規模ECサイト向け

リアライズでは、サポート体制の充実度やサーバー会社の信頼性を考慮し、お客様から特別なご要望がない限り「さくらインターネット」のサーバーを利用しています。

また、弊社ではWordPressのトラブル対応に特化した『WordPress救急隊』も運営していますが、そこで対応するマルウェア感染(コンピューターウイルス)やサイトの改ざんの報告も、さくらインターネットのサーバーでは比較的少ないという実績があります。

もちろん、推測しやすいログインパスワードの使用や、WordPressのバージョンを更新しないまま放置するなどのリスク管理を怠れば、どんなサーバーでも被害に遭う可能性はあります。したがって、「さくらインターネットなら絶対に安全」というわけではありませんが、セキュリティ対策も含め、信頼性の高いサーバーであることは間違いないでしょう。

実際、2023年にはデジタル庁が、政府や地方自治体が共同で利用する「政府クラウド」の提供事業者に、さくらインターネットを追加すると発表しました。これは、国内企業が政府のクラウドインフラを担う重要な役割を果たすことを意味しており、同社の高い信頼性が公的にも認められた証拠といえるでしょう。

5.まとめ

  • WEBサーバーは、企業のWEBサイトをインターネット上で配信する役割を持つ
  • レンタルサーバーなら、コストを抑えつつ簡単に運用可能
  • 選ぶポイントは「速度・安定性」「セキュリティ」「拡張性」
  • 用途に応じて、最適なサーバーを選ぶことが大切

ホームページを作る際に、サーバー選びをしっかり行うことで、安定した運営が可能になります。「とりあえずどこかのサーバーを契約すればいい」という考えではなく、事業の規模や目的に合ったサーバー選びをすることが重要です。

スマートフォンからは画像タップで電話が掛けられます。

ページ上部へ戻る