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WEB制作はオワコンか

WEB制作はオワコンか?

本来、ホームページの制作会社がこんなタイトルの記事を書くのはどうかと思いますが、あえて書かせてもらいます。

実は私が畑違いの前職から現在のWEB制作に携わるようになったのが2012年、本当は2011年に開業をしたかったのですが、東日本大震災の影響によりやむなく2011年は頓挫、その結果、翌年の開業になりました。

2012年当時、果たしてオワコンという言葉があったかは不明ですが、既に2012年にはWEB制作は終わってしまった業界と言われていました。私も「ホームページ制作なんかこれから下火になるのによくやるよ」と散々陰口を叩かれました。

ここで、オワコンという言葉を知らない方のためにオワコンの意味をご説明しますと、オワコンとは「終わったコンテンツ」の略であり、特にコンテンツに限らず、斜陽産業やかつて一世を風靡したものの、今は見る影もない特定の人物や職業などもオワコンと称されます。

では、WEB制作業界がオワコンかと言うと、2022年3月現在であれば少なくともオワコンと呼ばれるほど、斜陽産業じゃないでしょうというのが私の考え。

もちろん、5年後、10年後は分かりませんが、AIがボタン一つで我々WEB制作の職人を凌駕するWEBサイトを作ってしまう時代になれば、さすがにオワコンです。

しかしながら、新しいWEB制作ツールはAdobeをはじめとしたソフトウェア会社からWEB制作のオーサリングソフト(音声や動画、静止画、文書などを組み合わせたマルチメディアタイトルを制作するためのソフト)はリリースされても、業種を入力するだけで勝手にその業種にあったホームページを作ってしまうというAIソフトの話は未だに聞きません。

たまたま私が知らないだけで実は秘密裏に開発されているということも、ないとは言えませんが、30年後先、50年後先ならともかく、少なくとも現時点ではソフトウェア会社からすると大金を投じて開発をするメリットがないため、あまり積極的にそういったソフトを開発していないと思うのです。

これは理由を考えれば当然です。

例えば花屋さんのホームページをAIに指示して制作させます。ものの数分でドメインの取得からサーバーの設定、そしてサイトの公開までやってのけました。こりゃあスゲーと感心していると、ふつふつと疑問が沸き起こります。もしこれを使って日本中、いや世界中の花屋さんがホームページを作ったらどうなるのだということです。もちろん、電話番号や住所は正しいものを掲載してくれるでしょうが、AIとはつまるところ、ネット上に広がる人意の総意を平均化して、それを具現化したものです。つまり、スクレイピング(WEB空間に広がるデータを収集した上で利用しやすく加工すること)した人工知能が花屋さんのホームページとはこうあるべきというものを形にしただけです。

でも、我々WEB制作者からすると、「だったら無理にAIなんぞ使わなくても既存のテンプレートでよくねぇか?」と思ってしまいます。事実、最近は随分減りましたが、かつては業種業態に合わせたテンプレートというものが販売されており、店名と住所、電話番号などを変えるだけですぐにホームページが出てしまうテンプレートが存在していました。

一時は隆盛を誇った業種別のテンプレート販売業ですが、今では封鎖してしまったところも多く、誰が作っても同じである画一的なホームページは結局のところユーザーに求められていないということなのでしょう。

それでは、2022年現在の話をいうと、企業や店舗の顔であるホームページは使いやすいオーソドックスなホームページでありながら、デザイン性に優れ、同業他社と差別化が図れるものが企業に求められているのではないでしょうか。

確かに今はコロナ禍で、観光業など、どう抗っても経営が難しいという業種もあると思います。例えば運転代行業やタクシー業の場合、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言が発令されると、飲食店が休業してしまうため、どんなにネットでの宣伝をしたところで太刀打ちが出来ません。こういった業界全体が危機的な状況にある場合は別にして、私自身、勝ち組、負け組という表現はあまりしたくありますが、これってWEB制作業界のみならず、どこの業界でもある話でしょう。WEB制作業に関しては忙しい会社もあれば暇な会社もあるという月並みな結果になります。これってコロナの影響を受けている業種を除いてはどの業種でも同じじゃないでしょうか。

「今更、WEB制作なんてするとは馬鹿だな~」と私が言われて、10年が経ちました。リアライズがWEB制作業界に於いて、勝ち組なのか、負け組なのかは分かりませんが、それでもこのコロナ禍のなか、死なない程度にまあまあ生きているのは事実です。

リアライズではクライアントの希望により公開NGの場合を除き、NEWSにホームページの制作をご依頼されたお客様を掲載しております。これを見てどう思うかは自由ですが、少なくとも私自身、仕事がなくて困っているという感覚はまったくないので決してオワコンだとは思っていません。

ただ、現実的に制作の依頼がまったくない制作会社や個人事業主もあるとは思います。

しかし、厳しい言い方をすると、仕事を取れないには取れないだけの理由があるということです。制作事例に掲載されているホームページを見ても垢ぬけないホームページばかりであったり(制作者自身が垢ぬけないと気付いていない致命傷もある)、中には制作の依頼がないから制作事例を掲載したくても制作事例自体がそもそもないという場合もあるでしょうけど、だったら親戚や友人、先輩後輩のツテを頼って、制作事例に掲載する代わりにタダでホームページを作りますと声掛けをすればいいだろうと思うのです。そういう努力を抜きにして勝手に仕事が入ってくるならそんなに楽なことはありません。

リアライズでは定期的に自社サイトをリニューアルし、また、掲載している文章が今の時代に即しているかということを見直します。これはもう古いなと思えばバッサリと削除します、また、これでは足りないなと思えば加筆します。こうして、常にブラッシュアップしていますが、WEB制作はオワコンと投げている制作者や制作会社はやるべきことを本当にやってるのでしょうか。

私はなんでもそうですが、誰かが一人勝ちするのではなく、業界全体が盛り上がることの方が地域、しいては日本のためにもよいと思っています。ライバル企業に負けてなるものかと業界内で健全な競争原理が働けば価格の見直しや商品のクオリティアップに繋がります。経済には出来上がったものを破壊して新たに作り出す、いわゆるスクラップアンドビルドという考えがありますが、地域経済を活性化させるためにも受け継がれてきた伝統は守りつつも、常に商品やサービスは磨き続けるものだと思っています。そこを蔑ろにしてオワコンというのはちょっと違うんじゃないかなと思います。

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