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ネガティブなことでもきちんと説明する勇気

初めてホームページを制作される方の場合、ホームページに対して過度の期待をしているケースが多く見受けられ、実際にホームページの運用が始まるとまったく問い合わせがないことに愕然される方がかなりいらっしゃいます。

ですから、リアライズでは包み隠さず、厳しいことでも正直に話すようにしています。半年間、ホームページでの問い合わせはゼロも普通にあり得ますと、本来こちらとしてもこういったネガティブなことは言いたくないのですが、後々トラブルになってお互い嫌な思いをするよりは一番初めに現実を知ってもらいたいので、弊社では嫌なことでもきちんとお話をします。

先日の商談は初めてホームページを制作される方でした。

お話を聞くと、激戦区に属する業種です。オーガニックな検索(リスティング広告を使わず自然な検索)であると、下手すると一年以上も低空飛行をし続ける可能性があります。つまり、競合する同業他社が複数あり、尚且つ、どの会社もSEO対策をしっかりとしておられる業界です。

「厳しい世界であることは覚悟してください」とハッキリ申し上げました。でも、それが面白くなかったのでしょう、「そんなことは分かっています」とムッっとされました。

私は何も初めから白旗を上げ、勝負を放棄しているのではありません。厳しい戦いですということを懇切丁寧に説明したのです。もちろん、頭のいい方でしたからそのへんのことは予めネットや書籍で学習していたのでしょう。でも、こちらとしましてはお客様がいったいどこまで学習しているかをわかりません、当然、知らないという前提でお話をするしかありません。

話が逸れますが、不動産会社でマンションやアパートなどを借りるとき、必ず、宅地建物取引士(通称宅建)と呼ばれる国家資格保持者から説明を受けます。これは法律で決められております。確かに何回も引っ越しをしているような人だと、「面倒くさいな~、そんなことは何回も借りているんだから分かっているよ」と言いたくもなるでしょう。

しかし、トラブルを未然に防止するという意味では当然のことだと思います。

同様にWEB制作会社もネガティブなことでもきちんと契約前に説明すべきだと思うのです。後になって、お互いに嫌な思いをするより、予め説明をして、そこから先はお客様の判断に任せる方が私はよっぽど誠実だと思います。

結局、このお客様は最終的な商談に至らず、ご立腹されて帰りました。

でも、私としましては誠意をもって対応したと思っております。

私だって、本当はわざわざネガティブなことなど言いたくありません。ですが、ブルーオーシャンなんて場所はもはやどこにも存在しないんじゃないかと思えるぐらい、WEBの海は真っ赤っ赤です。また、インターネットの世界は勝者が総取りと言われるぐらい、一極集中が顕著な世界です。後進のサイトが既に完成されたサイトを駆逐するのは容易じゃありません。相手が強すぎて手も足も出ない業種業界もあるでしょう。それゆえ、リアライズではじっくり取り組んでもらいたいと思って、耳が痛いことでもあえてお話させていただいております。その結果、お前のところになんか頼まないと思われてもそれは全然構いません、また、制作会社を選ぶのお客様の自由ですからお客様には断る権利があります。

ただ、一つ老婆心から言わせて頂けるのであればネガティブなことを言わず、ホームページが出来さえすれば集客に困らないとうそぶく制作会社には注意した方がよろしいでしょう。20年前以上前のインターネット黎明期であれば確かにホームページがありさえすれば簡単に集客出来た幸せな時代でした。言うまでもなく今はホームページのある会社より、ホームページのない会社探すほうが難しい時代です。これから先、益々そうなるでしょう。実際、銀行で法人口座開設する場合やカード決済代行会社と契約する場合など、ホームページがないと口座が作れなかったり、契約が出来なかったりします。まさに猫も杓子もという状況であり、多くの会社がその中で必死に生き残りをかけて、しのぎを削っています。ですから、昨日、今日、ぱっと出の会社がいきなり検索エンジンから高評価を得られることはあり得ません。

そこらへんを重々踏まえて慎重にホームページ制作を依頼するようにしてください。

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