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ホームページを作っても失敗する事例はいくらでもある

ホームページを制作する側としてはどうしてもホームページを作りさえすれば新たなビジネス展開が見込めると喧伝しがちですが、実はそんなに甘いものじゃないよときちんと初めにいうことも制作会社の責務ではないかと思うのです。

事実、ホームページを作ったはいいがまったく営業活動に寄与せず、結果的に事業に失敗してしまったという例が実はかなり多いということを予めよく伝えておくべきだと思うのです。

中小企業や個人事業主にとってホームページを制作するというのは結構な出費だと思います。当然、その出費もリターンを見込むからこそ、投資をすると思うのですが、あまりにもホームページというものに期待し過ぎると却って失敗することが多いです。

失敗する事例.1 ホームページに掲載する施工事例がまったくない

工務店やリフォーム業、塗装工事など、独立して開業したばかりの場合、施工事例がまったくないというケースが多々あります。こういった場合、ホームページでの営業は相当苦戦を強いられます。今から20年近く前のホームページ黎明期であればホームページがあるというだけで、同業他社と差を付けられましたが、今はホームページなどあって当たり前、自社ホームページを持ってますといったところで誰も驚きません、それどころか、ホームページがあっても実際の施工事例がまったく載っていないのであれば説得力がありません。

「そんなことを言われても独立したばっかりで施工事例なんてあるはずがないよ」、そう仰る方がおられますが、施工事例の写真の有り無しと消費者側の意識とにはなんの相関性もなく、消費者からすればここは施工事例がないからダメだと次に行ってしまうだけです。

厳しい話になりますが、こういったケースの場合、ホームページでの営業は難しいです。結果論かもしれませんが、独立開業をするのであれば数年前から根回しをして元々いた会社に施工事例の写真を使わせてもらうことの承諾を得ておくぐらいの考えがないと少なくともホームページでの集客は無理です。

施工事例がないのでホームページに載せられない、載せられないからホームページ経由の仕事はない、ホームページ経由の仕事がないからハウスメーカーなどの下請け、孫請けとして仕事をする、しかし、その仕事はあくまでもハウスメーカーの仕事であるからいくら自身で施工したとしてもホームページには掲載出来ないといった、負のスパイラルに陥ります。

じゃあどうするかといえば、これはもう地道に営業していくしかないとしかいいようがありません。

それが難しいからホームページで集客をしたいんだろうと言われましても、やってもいない施工事例をでっち上げるわけにもいきません、誰か紹介をしてもらうとか、或いは知り合いに声を掛け、制作事例に載せる代わりにタダ(若しくは材料費のみの原価)で仕事をさせてもらうぐらいしかありません。

ただ、長期戦を覚悟して地道に営業しているといつの間にか制作事例も貯まっていき、ホームページとしての価値が上がります。

失敗する事例.2 とにかくアドバイスを聞いてくれない

一応こちらも10年もこの仕事をやっているとこうすればある程度上手くいくだろうというのは朧気でも見えてきます。

しかし、いくらアドバイスをしても決めるのは事業主です、我々は所詮WEB制作会社ですから、「お前らの話なんか聞かん、俺は俺でやる」と言われたらそれまでです。

かつてホームページを作ったにも関わらず、失敗してしまったお客様のお話なのですが、この方の場合、申し訳ないですが、世間とピントがズレていました。とある商品を売りたいのですが、何故か社名にやたらとこだわります、しかし、購入する側からすると、会社名など正直どうでもよく、知りたいのはサービス内容と金額だと思います。だから私はサービス内容と金額を前面に打ち出しましょうと言っても聞いてもらえず、常に自社名にこだわります。確かに上場企業であれば社名から入る人もたくさんいるでしょう。世の中にはアップルの製品というだけで購入するという人もかなり多いと思います。

でも、こちらは地方にある当事者以外は誰も知らない会社です。そんな無名会社の社名など消費者はまったく意識をしません。購入しようとしている商品が自分が望む仕様になっているのか、そして、金額は手の届くものなのか、ただそれだけです。

最後まで話を聞いてもらえず、結局数ヶ月で資金がショートとして倒産しました。

恐らくですが、一代で上場企業を創業するような人というのは人とは違う価値観の持ち主で、私のような凡人の遥か斜め上を行くような人だと思います。とはいえ、そういう人は一握りの一握り、果たして自分がその一握りに入る選ばれた人間であると思うのか、或いは凡人なのかと思うかはもちろん個人の自由ですが、一握りの一握りになるような人って子供の頃から飛び抜けた感性の持ち主だと思うのです。そういう人は学生時代から頭角を現して、私のようなもののところには現れないと思います。

倒産してしまったその社長さんにも私は事あるごとにこうした方がいいですよと、アドバイスをしましたが、まず聞いてもらえませんでした。

成功している同業他社はこうしている、だから俺も真似をする、それも一つの方法かもしれませんが、その成功している同業他社も段階を経て今の地位に上り詰めたのです。決して、一朝一夕に成し得たわけではありません。認知度の高い企業と新参の無名会社がいきなり肩を並べようとはおこがましすぎます。新参は新参の戦い方があるべきです。ホームページの制作会社がこういうことをいうのもおかしな話ですが、軌道に乗るまでの間は野立ての看板や地域タウン誌への掲載、横断幕を掲げて通行人にもアピール、チラシのポスティングなども含めたアナログな営業も併用しましょう。放っておいてもホームページで集客できるようになればそれはやめてしまっても構いませんが認知度の低い今はアナログとデジタルのハイブリッド営業で行きましょうとアドバイスをしたのですが、成功している同業他社はそんなことしていない、ネットだけで集客しているといって聞きません。

頻繁に電話があり、話す内容としてはいつも決まって、検索しても自社のホームページが出てこないという話ばかりです。ハッキリいってこの方から着信があるたびにうんざりしてしまいました。昼夜を問わず、のべつくまなく電話されても困ります。アドバイスは聞かず、常に一方通行、それでいて追い込まれているのかいつもどうしようどうしようと慌てふためいています。

一般的に検索エンジンに評価されるのはSEO対策をしても通常半年程度は掛かります。ライバル企業が多い分野であれば1年以上掛かります。

ここらへんもいったい何回説明したでしょうか、ついぞ分かってもらえませんでした。

本人からすれば銀行や仕入先への支払いもあり、そんな悠長なことは言っていられないということなのでしょうが、検索エンジンを司るGoogleの仕組みがそういう仕組みである以上、我々にそれ以上のことはどうしようもありません。だからこそ、私は初めに検索の1ページ目に表示されるまでは半年程度を見てくださいと言いました。

そして半年が経ち検索の1ページ目に表示されるになったのですが、その頃にはもはや資金がもたず結果的に倒産してしまいました。

昔から餅は餅屋と言います、その業界に対する知見はなくとも、ネットに関しては私たちの方が長けているとの自負はあります。だからこそ、ネットに関することはとりあえず話を聞いて欲しいと思います。話を聞かず、スタンドプレーをした挙句、ヤバい・・・、どうしようと言われたところで時すでに遅し、もはや、やりようがないのです。厳しい言い方をするとこういう方は失敗するべくして失敗してしまったとしかいいようがありません。

ホームページ制作会社はキラキラした輝かしい成功事例ばかりじゃなく失敗事例もきちんと話すべき

これからホームページを制作しようとしている人に対してわざわざネガティブなことを言うのは気が引けるかもしれませんが、制作費だけを貰えばあとはその企業が成功しようが潰れようが構わないというのあればさすがにそれは無責任だと思います。

成功事例を説明するのはもちろんですが、失敗してしまった話や、掲載すべき施工事例などがまったくなく、どう見てもこの状況では厳しい局面を迎えるのが明らかであればそこは勇気を持って厳しいですよときちんと説明しなくてはならないと思います。少なくともリアライズでは過去の経験を踏まえて包み隠さず正直にお話をしようと思います。

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